スカイリムは、米ベセスダ・ソフトワークス社が手掛ける名作RPGゲームです。世界中にファンがおり、ゲームにハマりすぎて会社を辞めてしまった「スカイリム廃人」たちが続出し話題になるほど絶大な人気を誇っています。
日本では「スカイリム」という名で知られていますが、本当の題名は「The Elder Scrolls(ザ・エルダー・スクロールズ)」になります。
日本で主に「スカイリム」と呼ばれているのは「The Elder ScrollsⅤ(ファイブ)」というPC・PS4のオフラインゲームです。
「The Elder Scrolls」の世界
スカイリムは「The Elder Scrolls」の中の「タムリエル大陸」北部に存在する地域の名称なのですが、実は近隣にも別の地域がたくさん存在しています。
なお、タムリエル大陸のすべての地域に行けるのは、今現在では「The Elder Scrolls Online」というオンライン版のゲームのみです。
その他の「The Elder Scrolls シリーズ」では、まだスカイリム含む一部の地域にしか行くことができません。
オフラインのゲームで全地域に対応するには、タムリエル大陸があまりに大きすぎて容量が足りないといった問題があるようです。
また、公式サイトによるとタムリエル大陸以外の大陸も存在するようですが、全大陸を網羅しようと思ったら莫大なスケールになるということです。
それだけスカイリム、及び「The Elder Scrolls」の世界が壮大ということなんですね。
「スカイリム」人気の理由
世界中でスカイリム廃人が出来上がってしまうほど人気な理由は、スカイリム及び「The Elder Scrolls」の世界の奥深さにあります。
ベセスダ・ソフトワークスは、ほかにも「Fall Out76(フォールアウト76)」などの作品を出していますが、その中でも「スカイリム」は、社内で専用のチームが運営・開発しているだけあって本気度が伝わってきます。
実際、スカイリムの世界では登場人物や宗教、政治や政権などまで軽く数百年以上も遡ることができるほど設定が細かく出来上がってます。たとえば、「The Elder Scrolls Online」は、「The Elder ScrollsⅤ」より1000年も前の時代の話になりますが、「The Elder ScrollsⅤ」に登場する主要キャラクターの祖先が存在していたり、プレイしていると、まるで本物の歴史を辿っているかのような感覚に陥ります。
また、タムリエル大陸の存在する、惑星「ニルン」という星やスカイリムに存在する「太陽」は恒星ではない、などなど惑星の外にまで独自の発想や世界観を持つ、かなり作り込まれたゲームであることは間違いナシです。
オフラインゲーム版
最新のスカイリムのオフラインゲームは「The Elder ScrollsⅤ」という題名で販売されています。
こちらはオンラインと違って買い切りで、ほかのプレイヤーが介入してこないソロで遊ぶスタイルのゲームです。
「Final FantasyⅩ」など、通常のRPGゲームと同じですね。
ただ、それらと違うのは「主人公を自分で作れる」こと。性別や若さや顔のつくりなどの見た目はもちろん、種族まで選べるのでカスタマイズ性があり、どの種族のどんなキャラクターにしよう、なんてオープニングから既にワクワクします。
また、日本のゲームとは違って種族が異なるとゲームの中でのNPCの発言も変わってきます。種族によっては、差別的な発言をされたりすることがあったりします。
そういうところは、さすが世界中で展開されていて全世界から絶大な人気を誇るゲームなだけあり、人種問題などがかなりリアルに反映されています。
逆に言うと、二次元風のかわいらしいキャラクター同士で「キャッキャウフフ」したい人には向かないゲームと言えるでしょう。
あなたの選択次第でゲーム内の人生が変わる
スカイリムの面白いところはリアルな世界観やゲームシステムだけでなく、選択肢が豊富で「あなたの選んだ選択肢によってゲームの中での人生が変わっていく」というところです。
ゲームを始めると、まず「キャラクターの種族」を選びます。そのキャラクターによって、特殊能力の習得の速さや報酬でもらえる金額に違いが出てきます。これが最初の選択肢です。
ほかにも、ゲームを続けていくうちに「帝国軍」側につくか、「反乱軍」側につくか。吸血鬼になって「ヴァンパイア」側につくか、それとも「吸血鬼ハンター」になるか。ギルドに加入することもできれば抹殺することもできたり、あなたの選択によって、それぞれ別のルート・別の人生を歩むことができます。
「それはリスクが高い!」と思うかもしれませんが、スカイリムは複数データを同時に保有できるので、こっちのデータではこの選択したパターン。このデータでは別の選択をしたパターン、と同じキャラで別のシナリオを同時進行することができます。(また、途中でどちらかをやめてしまってもなんら支障はありません。)
自由度の高さが魅力
「スカイリムはなにをするにも自由」なんてよく言われますが、どんな風に生きるかを選べるゲームでもあります。
たとえば、魔術の道を究めて偉大な魔術師になってもいいし、盗みや開錠のスキルを上げてルパン三世のような盗賊のプロになってもいい。あるいは、ヴァンパイアの王になって全世界を支配した気分に浸ってもいいし、ストーリーの主軸でもある「ドラゴンボーン」としてヒーロー感を楽しむのもいい。そして、それらをすべて実現してもOKだし、別に実現しなくてもOK、という自由なプレイスタイルが最大の魅力です。
既にシナリオが出来上がっていて、そのシナリオ通りに進んでいくのが一般的な日本のゲームなら、スカイリムは、自分でシナリオを作っていく感覚のゲームです。
「これにならなきゃいけない」といった縛りがなく、伸び伸びと思う存分ファンタジーの世界を駆け回ることができるのです。
ちょっと気分が乗らない日は街中の宿屋の主人に話しかけて、お届け物を届けたり失くしもの探しに行ってあげるような小さな依頼をこなすだけでも良いし、近くの砦に侵攻して山賊から奪還するのも楽しい。
一筋縄ではいかないような強い敵に何度も挑戦してみたり、戦闘に疲れたときにはひたすらアイテムを生産したり、家を建てて家具を作ったり、武器屋防具を一日中強化するなんてこともOK。
そんな風に気ままに過ごしていたらあっという間に時間が経っていた、なんてことがあるのも「スカイリム」なのです。
ノルマがないので作業感はゼロ
日本のオンラインゲームをしている人で「作業感があってイヤになる」「毎日毎日同じことの繰り返しをしなきゃいけなくて苦痛」という人がたくさんいます。
そのようなゲームでは、なにをするにも厳格な「ルール」が定められており、なにかのアイテムをゲットするには何ポイント必要で、そのためにどこのダンジョンを何周しなければならない。どのダンジョンは○日でリセットされるため○日に○回行かないといけない。このアイテムを得るためにはこっちを集めなければならず、それは1週間で○個までと決まっている、などなど。まるで現実世界の仕事のように明確に、細かくてややこしいルールがたくさん存在しています。
一方、スカイリムの世界はとてもシンプルです。
レベルが上がればスキルを上げることができ、スキルが上がれば出来ることが増えていき、必要なアイテムは街の外を散策しているだけでゲットでき、足りない場合は近くの商人のところへ買いに行く。たったそれだけなのです。
スカイリムにはこれと言って明確な「ノルマ」がありません。ただ、よく勘違いされてしまうのですが「目標がない」ワケでは決してなく、ちゃんと基盤となるストーリーがあるのでそれを進めていけば路頭に迷うことはないし、いろんな依頼を受けてこなしていくうちに「あ、アレもいいな」「今度これやってみようかな」「こんな風になりたいな」なんて、異世界での体験を一歩ずつ楽しむことができます。
そのため、毎日同じことを言われた通りにやるだけのルーティンワークが好きな人よりも、自分でいろいろ開拓したり切り開いていくのが好きな人に向いています。
ゲームスキルは不要
また、MMORPGゲームやアクションゲーム、アクションRPGゲームなどによくあるような「ゲームスキル」なんかも一切必要ありません。スキルの使い方を学んだり動画で予習して何度も練習したりする必要もありません。
そういう意味では、ゲームのスキルを上げたり磨くことを目標にしている人や、ゲームスキルを周囲に自慢した人にとってはあまりやり甲斐のないゲームかもしれません。
スキルが不要なだけでなく、コントローラーの操作も単純で、直感的に動かせるようになっているのでゲームをあまり触ったことのない初心者や、女性にとってもプレイしやすい環境が整っています。
また、オフラインではあまり関係ないかもしれませんが、上記のような理由でスキルを自慢したがる人もあまりいないため、初心者や始めたばかりのプレイヤーに意地悪したり執拗に追いかけ回したりするプレイヤーもいないので、一般的にプレイヤー層の民度も高めです。
初心者にオススメな「Elder ScrollsⅤ」!
「Elder Scrollsシリーズ」で今もっとも最新の作品は「Elder Scrolls Online」と「Elder ScrollsⅤ」の2つです。
どちらもPC版と、PS4・PS5版とがあります。
ただ前者の「Elder Scrolls Online」では、PC版のみ日本語対応でPS4、PS5でプレイする場合には英語のみになっています。
オンライン版はオフライン版と比べてスケールが膨大で、ほかのプレイヤーとの交流できるのが非常に良いところなのですが、初心者の人でいきなりゲーミングPCを持つのは、スペックを確認したり値段も高額なのでちょっとハードル高めになります。
あるいは、「自分は全部英語でもOKだよ!」なんて人もなかなか少ないかと思います。
そんな人には、やっぱりオフライン版の「Elder ScrollsⅤ」が一番オススメです。こちらは筆者も現在プレイしているものです。
オフラインでも情報交換が大事
そして自分で実際にプレイしていて感じることは「情報交換の重要さ」です。
スカイリムは本当にたくさんの選択肢があり、いろんなことができる一方で、「ココこうしておくべきだった…」「こっちでも良かったな…」なんてことが結構あります。
先に書いたように、別のデータを保存していればいいのですが、データを取り損ねていてロードできない!なんてこともあるかもしれません。
「スカイリム」では現実に近いほどリアルなので、殺してしまった人や戦闘中に殺されてしまった仲間は二度と復活しませんし、殺してしまったために受けられなくなる依頼やクエストもあります。
それ以外でも、別のパターンでプレイしている人の情報を聞いて「へ~!それってそんな感じなんだ」「それにしたらそうなるんだね」「自分はこうしてるけど、どう?」「それ次やってみたい!」っていう良い意味での刺激を受けることがたくさんあります。
筆者は、自分のほかにも「Elder ScrollsⅤ」で遊んでいる友人たちが複数いるので、その友人たちと「ここ行ってみたら面白かった」「この依頼をこなすのは大変だった」「これをやったらタダで家がもらえた」などなど、ソロプレイなのですが、同じように「スカイリム」を楽しんでいる友人たちと定期的に情報交換しているおかげで、ひとりでやっているときよりも何倍も楽しくなりました。
周りにスカイリムをやってる人がいない
一番手っ取り早いのは、周りの友人や家族を巻き込んでしまうことです。
でも、もしもそれが叶わない場合。もしくは難しいときには。このサイトを使っていろんな情報を収集してみてくださいね。
このサイトではネタバレ防止のため、敢えてSS(スクリーンショット)は少なめ(もしくはナシ)にしてあり、その分メリット・デメリットややってみた感想などを、豊富に載せています。
もしも一人でプレイしているときに行き詰ったら、ぜひぜひ当サイトを覗いてみてくださいね!